昨日の兄貴金本の引退会見、
常に全力投球で
野球の為だけに生きてきた男の引き際だからこその
胸を打つ言葉がたくさん有りましたね。
引退する選手は
野球に関わらず
『悔いはない』と、言いますが、
兄貴は『悔いがある』と言いました。
『若い頃にもっと練習していればもっと違ったのかもしれない』
『広島で優勝出来なかった』
など…
他の選手から見れば、44歳まで現役を続け、
人も羨む記録を打ち立て、優勝も経験し、
ファンから愛される野球人生、
しかし、決して感性でここまで来たのではなく、すべてが努力をして手にしてきた事、
努力をすればもっと先がある!そんな野球人生だったから、
悔いと欲をたくさん持ち続けて来たのでしょう。
しかし、体がついていかない、限界を感じての引退…
みっともないとか惨めだ
と、飾る事のない裸の言葉も聞かせてくれました。
とても印象に残りました。
野球は人生そのもの
と、した上での
『2割3割の充実感と7割8割のしんどく苦しい野球人生でした』
満身創痍で野球を続けてきた金本知憲を象徴する名言となるでしょう。
時にもてはやされ時にバッシングされるのはスターの証…
兄貴は決して華やかで派手なスターではありませんでしたが、間違いなく日本野球界の中の大スターだと思います。
引退後は、8割の充実感が得られる第二の人生を送ってほしいですが、
金本−現役生活=◯◯
その答えはまだ想像が出来ませんし、本人も分からない気がします。
ただ、その『欲』を違う形で果たせる日々にして頂きたいと願います。
何があっても、おちゃらけて笑ってごまかしたり、
ポーカーフェイスを貫いてきた兄貴の昨日の涙
『悔し涙』なのか『寂しい涙』なのかは、分かりませんが
あの表情が目に焼き付いて離れません…
会見後の試合、
9回裏、サヨナラのチャンス代打で登場しました。
全力での打席のフォームは全盛期となんだ変わりなく、
またよく弾丸ライナーを決めてた振りに似ていましたね。
しかし、抜けた!と、思われた打球は
ヤクルトのドラ3ルーキー比屋根選手の決死のダイビングキャッチでアウトに…
引退を決めた球界の宝の打球をルーキーのファインプレーが阻む…
何かドラマを見ているようでした。
そしてその瞬間の兄貴の表情は、
『悔いはない』
そんな笑顔に見えました。
でも、比屋根選手、あのプレーで足を痛めたようですよ…
金本選手の名言の中で
『他人に痛いと言ってしまえば怪我になる。言わなければ怪我ではない』
比屋根選手、昨日のプレーをきっかけにこんな強い選手になってほしいものですね。
ヤクルトは阪神に勝ち、
広島が巨人に敗れた為、
セリーグ3位争いはまた逆転…
こうなった以上、やはり広島に頑張ってほしい。
兄貴の『悔い』のひとつを果たして欲しい。
そんな事も思った1日となりました。
今夜も
甲子園より
阪神タイガースvsヤクルトスワローズ
18時試合開始から完全生中継致します。
頑張れ、阪神タイガース。
今夜も皆様をお待ちしております。